sd-wanは近年多くの企業で採用されており、ネットワークリソースの効果的な利用や自社でのネットワーク運用のスキルの向上など、様々な面で企業活動の活性化に効果的なものとなっています。しかし従来の回線事業者が提供するネットワークに比べ、運用コストの増大が見込まれるものでもあり、様々なリスクを生じるものとなっているのが実態です。その中でもsd-wanの導入を推進する企業が増えている理由は、様々な事業継続リスクの軽減と、その将来性にあると言っても過言ではありません。これまでのように回線事業者のサービスを利用している場合、近年様々なところで発生している事業者のネットワークトラブルや、様々な問題により自社のビジネスが影響を受けると言う危機感を感じている経営者が多いためです。

企業にとって事業継続性は最大の課題であり、これが外的要因によって阻害される事は極力避けなければなりません。これまでは回線事業者の提供するネットワークは非常に安定したものであり、信頼できると考えられていましたが、近年では公衆ネットワークのトラブルなども数多く発生しており、回線事業者の運用スキルに対して疑問を持つ経営者も増えているのが実態です。sd-wanは回線自体は事業者から提供を受けるため、すべてのリスクを排除することができるものではありません。しかしそのリスクを軽減するためにsd-wanは非常に有効なものとなっており、これは多くの企業で採用される理由となっています。